真夏にストーブ列車の運行も!?津軽鉄道乗車記!2005年みちのくフリーきっぷの旅(3)

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鉄道乗蔵はJRや私鉄路線の全てを含めた日本の鉄道全路線の乗りつぶしを目指している。


今回のシリーズ記事では、2005年8月に大学の夏休みを利用して、当時、JR北海道で販売されていた北東北3県の新幹線を含むJR線が乗り放題の「みちのくフリーきっぷ」を利用して東北地方の乗りつぶしを行った時の様子を紹介している。


2005年8月7日。
札幌出発2日目(全行程5泊6日)。


前回までのあらすじ


8月6日夜、まずは札幌から急行はまなす号で青森駅を目指す。青森駅到着後は特急いなほ号で弘前へ移動後、弘南鉄道大鰐線に乗車。その後、奥羽本線大鰐温泉駅から五所川原駅へと到着したのは午前10時もまわったころであった。これから津軽鉄道線の津軽中里までを往復する。



目次



1.津軽鉄道とは


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▲津軽五所川原にて


津軽鉄道線は、青森県五所川原市に本社を置く津軽鉄道株式会社が運営する私鉄路線で、津軽半島の中央部を南北に縦貫する形で津軽五所川原駅と津軽中里間の20.7kmの結んでいる。


津軽鉄道の名物は、冬季に運行される「ストーブ列車」で、車内に石炭焚きのダルマストーブを設置した旧型客車をロッド駆動式のディーゼル機関車がけん引する形で運行されていることが特徴だ。


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運転方式については、津軽五所川原~金木間がタブレット閉塞式、金木~津軽中里間がスタフ閉塞式による閉塞方式となっており、前時代的な運転方式についてもどこか懐かしさを感じさせる鉄道路線である。


また、日中の運行は津軽21形気動車1両編成による運行が基本だ。津軽21形気動車は、1996年から2000年にかけて5両が製造されており、沿線の金木町出身の作家、太宰治の作品にちなみ「走れメロス」の愛称が付けられている。


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当時、新型車両の導入に当たっては、国と青森県からの補助金と、沿線の1市2町2村からなる津軽鉄道活性化協議会からの助成を受け、1967年(昭和42年)製のキハ24024以来津軽鉄道29年ぶりの新造車として導入されている。


津軽鉄道線と冬の「ストーブ列車」は、津軽半島の観光を語る上では当時から欠かせない存在となっていたが、鉄道を地域に根付かせてそれ自体を観光資源として活性化させるためには、こうした新車導入の事例からも行政機関などを巻き込んだ活性化のための取り組みを継続的に実施していくことが重要なのではないかと感じさせられた。


2.津軽五所川原駅


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鉄道乗蔵が、五能線に乗り弘前駅から五所川原駅へと到着したのは10時11分のことであった。津軽鉄道線の津軽五所川原駅はJR五能線の五所川原駅と同じ構内にあり、JR線のホームとは跨線橋で連絡している。


乗蔵が津軽鉄道線のホームに降りると、すでにそこには11時10分発の津軽中里行の軽快気動車が入線しており、ホーム上では津軽鉄道の職員により切符の販売も行われていた。


ちょうどこの時は、津軽鉄道の全線開業75周年を記念した「津鉄ホリデーパス」が750円で販売されており、この切符を購入して津軽五所川原~津軽中里間を往復することにした。


なお、ホーム上で購入した「津鉄ホリデーパス」は発行欄に「運転室」駅発行のゴム印が押されていた点が面白いと感じた点であった。


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▲ホーム上で購入した「津鉄ホリデーパス」


「津鉄ホリデーパス」を手にした乗蔵はさっそく津軽中里行の気動車に乗車。11時10分の発車を待った。


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▲車内の様子。夏休み期間ということもあり混雑している。


3.津軽五所川原~金木間


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11時10分、定刻通りに津軽五所川原駅を発車した津軽中里行は、津軽半島の水田地帯を一直線に伸びる線路を突き進んでいく。乗蔵は、このときもかぶりつきのできるポジションを確保。津軽半島の前面展望も合わせて楽しむことにする。


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ふと運転室後方の貼り紙を見るとそこには「機関士」という記述があることに目が留まった。2000年代は旅客用の鉄道車両の大半は電車と気動車に置き換わっており、「運転士」という呼称が一般化している中で「機関士」という呼称を頑なに用いている点は、津軽鉄道に伝統と無骨さのようなイメージを感じさせる。


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そして、タブレット閉塞区間の末端となる金木駅には20分ほどで到着。駅構内には落書きされた気動車の廃車体が放置されており哀愁をそそった。


4.金木~津軽中里間


金木からはスタフ閉塞区間となり、さらに津軽半島の水田地帯の中を終点の津軽中里駅に向かって進んでいく。


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冬期間は「ストーブ列車」が有名な津軽鉄道であるが、夏にも季節感のあるサービスは存在しており、津軽21形気動車の車内には風鈴が吊り下げられており「風鈴列車」という愛称が付けられ運行されている。


そんな風鈴の音色とともに、列車は深郷田駅に到着。「深郷田」は「ふこうだ」という読み方をするのだが、古びた木製の駅名表にひらがなで「ふこうだ」と書かれた姿はやはり哀愁を感じさせるものがありこちらの写真も撮影。


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終点の津軽中里駅に到着したのは11時46分。津軽五所川原駅からの所要時間は36分間であった。


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▲津軽中里駅


5.津軽中里駅


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津軽中里駅は、駅舎内にスーパーマーケットを併設している点が特徴的な駅である。また駅構内には機回し線も備えており、木造の車庫も有していた。


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▲津軽中里駅全景


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▲線路終端部


また、出札窓口からは奥の事務所には「今月の収入目標」と書かれた掲示が出ていたことも印象的で、津軽鉄道が積極的に増収を図ろうとする経営姿勢のある会社であることが感じられた。


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6.真夏のストーブ列車に遭遇!


津軽中里からは折り返し12時23分発の列車で津軽五所川原駅へと戻る。


津軽五所川原駅に到着すると向かいのホームには、なんと!ロッド式のディーゼル機関車にけん引されたストーブ列車が待ち受けていた!


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ホームには「もう一つの火祭り-灼熱津軽体験-」との衝撃的なキャッチコピーの書かれた看板も立てかけられていたのがびっくりだ。


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この日はテレビの撮影クルーも取材に訪れていた。


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そして最後に津軽五所川原駅構内の機関区の様子を撮影して津軽鉄道の旅を締めくくることにした。


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▲機関区の様子


五所川原駅ではおよそ2時間の待ち合わせののち、快速リゾートしらかみ号で秋田へと向かう。


7.2005年8月7日の行程



  • 青森 06:07発 → 弘前 06:37着(特急いなほ号)
  • 中央弘前 08:00発 → 大鰐 08:31着(弘南鉄道大鰐線)
  • 大鰐温泉 09:08発 → 弘前 09:20着(特急あけぼの号ヒルネ)
  • 弘前 09:25発 → 五所川原 10:11着(五能線・深浦行)
  • 津軽五所川原 11:10発 → 津軽中里 11:46着(津軽鉄道線)
  • 津軽中里 12:23発 → 津軽五所川原 12:58着(津軽鉄道線)
  • 五所川原 15:12発 → 秋田 19:00着(快速リゾートしらかみ2号)

<前回までの記事>
東北3県乗りつぶし!2005年みちのくフリーきっぷの旅【概要編】
急行はまなす号乗車記!2005年みちのくフリーきっぷの旅(1)
弘南鉄道大鰐線乗車記!2005年みちのくフリーきっぷの旅(2)


<次回の記事>
キハ40系時代の『リゾートしらかみ号』乗車記!2005年みちのくフリーきっぷの旅(4)




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