みんな大好き!スイッチバック駅の話題

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いつも当ブログ「日本の鉄道全路線・乗りつぶしへの道」をご覧になっていただいている皆様、本当にありがとうございます。


ブログ管理人の鉄道乗蔵です。


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今回は、11/17(金)夜に「スイッチバック駅」に関するツイートをさせていただきましたところ1,500を超えるRTとさまざまな体験談を寄せていただくことができましたので、こちらのブログでも紹介をさせていただくことにしました。



ちなみにこちらの写真については2009年8月に木次線出雲坂根駅で撮影したものです。



目次



1.「スイッチバック」とは


「スイッチバック」とはおおむね「急勾配を伴う地形において険しい斜面を登坂・降坂するために、ジグザグに敷設された折り返し式の鉄道線路」のことである。


さらに、勾配であるかどうかにかかわらず、分岐器を設けて二つの線路を接続し、列車をその接続点で折り返し運転するために設けられた駅や信号場をスイッチバック式停車場(スイッチバック駅/信号場)と呼ぶこともある。


日本国内においては、現存しているスイッチバック式停車場は、「通過不可能形」「通過可能形」「折り返し形」「終着駅形」の4種類がある。


2.通過不可能形


通過不可能形は、勾配を克服するために建設されるもので、スイッチバックが設置されている停車場に停車せずに通過することはできないことが大きな特徴となっている。2回折り返しをするスイッチバックの場合、アルファベットのZの字の形に登坂していく。大きな標高差を稼ぎやすいが、本線上の逆走が必要で物理的な無理が生じること、通過列車の運転上の効率が悪いといった欠点があり、幹線鉄道には不向きであるとされている。


なお、日本国内での通過不可能形スイッチバック駅は以下の4駅が現存している。


  • 出雲坂根駅(木次線)
  • 立野駅(豊肥本線)
  • 大畑駅(肥薩線)
  • 真幸駅(肥薩線)

▲通過不可能形の一例(豊肥本線立野駅)

3.通過可能形


通過可能形は、勾配上にある本線から折り返し線が引き出されており、その折り返し線上に停車場が設けられている形態である。このため、停車場に用のない列車は折り返しをせずに本線上を通過することができる。通過不可能形に比べて列車の運行効率がよいため、幹線鉄道向きである。開通当初に駅・信号場のなかった場所に折り返し線を追加する形で設置されることがある。機関車牽引の列車が電車化されたり、貨物列車の運行が廃止されたりすると、勾配上で列車を停車させて発進させることに問題がなくなるため、本線上にプラットホームを移設することで多くが廃止されている。


なお、日本国内での通過可能形スイッチバック駅は以下の8駅(信号場を含む)が現存している。


  • 姨捨駅(篠ノ井線)
  • 桑ノ原信号場(篠ノ井線)
  • 初狩駅(中央本線):1966年、複線化に伴い旅客ホームを本線上に移設し、旅客列車のスイッチバックは解消したが、スイッチバックは貨物列車(現在は砕石輸送列車)用として残されている。
  • 二本木駅(えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン)
  • 鐘釣駅(黒部峡谷鉄道本線):編成長大化によりスイッチバック駅となった。
  • 滝山信号場(山陰本線):ダイヤ上列車交換なし。
  • 坪尻駅(土讃線)
  • 新改駅(土讃線)

▲わかりやすいGIF動画もいただきました(篠ノ井線姨捨駅)
▲通過可能形の一例(土讃線坪尻駅)

4.折り返し形


折り返し形は、勾配に伴うものと、路線の形成経緯によるものがあり、後者の形成過程には様々な要因が存在する。例えば、飯能駅や会津若松駅のように市街地に駅をつくるためや、既設の駅に乗入れるための線形上(頭端式ホーム)などの要因、遠軽駅や新可児駅のように別々に形成された2路線が後に統合された例などがある。ヨーロッパの都市中央駅、ターミナル駅にはこのスタイルの駅が多い。


なお、日本国内での折り返し形スイッチバック駅は以下の19駅(信号場を含む)が現存している。


  • 遠軽駅(石北本線)
  • 十和田南駅(花輪線)
  • 大曲駅(秋田新幹線):線路名称上は田沢湖線と奥羽本線だが、運転上は一体。
  • 会津若松駅(磐越西線)
  • 柏駅(東武野田線)
  • 飯能駅(西武池袋線)
  • 藤沢駅(小田急江ノ島線)
  • 出山信号場(箱根登山鉄道鉄道線)
  • 大平台駅(箱根登山鉄道鉄道線)
  • 上大平台信号場(箱根登山鉄道鉄道線)
  • 富士山駅(富士急行大月線・河口湖線):線路名称上2路線にまたがるが、運転上は一体。
  • 塩尻駅(中央本線):直通列車の設定なし。 中央西線と篠ノ井線を直通する列車の折り返し運転解消のため、1982年5月に駅を移転し、中央東線からも中央西線からも篠ノ井線へ直通運転できる配置とした。これに伴い、中央本線という路線としては塩尻駅で折り返す形態となった。
  • 上市駅(富山地方鉄道本線)
  • 知立駅(名鉄三河線):ダイヤ上は直通列車なし。
  • 新可児駅(名鉄広見線) : ダイヤ上は直通列車なし。
  • 大垣駅(養老鉄道養老線):直通列車の設定なし。
  • 一畑口駅(一畑電車北松江線)
  • 伊万里駅(松浦鉄道西九州線):直通列車の設定なし。
  • 早岐駅(佐世保線)

▲折り返し形の一例(石北本線遠軽駅)
▲折り返し形の一例(箱根登山鉄道出山信号場)

5.終着駅形


終着駅形は、路線の終着地点において、一段高いところ、あるいは低いところに駅を設置する目的で、折り返しとなる設備を設置したものである。


なお、日本国内での終着駅形のスイッチバック駅は以下の1駅のみが現存している。


  • 岩手石橋駅(岩手開発鉄道):貨物専業路線のスイッチバック構造の終着駅。1992年までは旅客営業も行っていた。

かつては国鉄線にも終着駅形のスイッチバック駅が存在した。赤谷線東赤谷駅がそれである。



6.スイッチバック駅に対する皆さんの思い出


この他いただいたコメントの中で比較的多かったのが奥羽本線板谷峠の思い出であった。奥羽本線の板谷峠区間は山形新幹線開業前の1990年まではスイッチバック駅が4駅連続するという名物区間であったことから思い出に残っている方も多いのであろう。





7.番外編


この他に番外編として、富士山頂に向かう物資運搬用ブルドーザーの画像などもいただきました。







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